やんまあさんの京都府の旅行記

◆京都右京K北D◆紅葉!神護寺・西明寺・高山寺と嵐山・嵯峨野
- 1日目2021年11月15日(月)
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神護寺・西明寺・高山寺参拝の前回は2011年10月11日に参拝していますね。「◆京都:右京区A◆天空の庭「神護寺」「西明寺」「高山寺」紅葉と国宝-三尾の名刹-(https://www.jalan.net/travel-journal/000035296/?screenId=OUW2209)」、高山寺は「◆京都北C右京J◆高山寺と雲ヶ畑!鴨川源流![もののけ姫]着想の原点!惟喬親王!(https://www.jalan.net/travel-journal/000112441/?screenId=OUW2209)」とセットでもよいかな。
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2021/11/16 あだし野念仏寺
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2021/11/16 祇王寺
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2021/11/16 二尊院
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2021/11/17 神護寺
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2021/11/17 高山寺
- 2日目2021年11月16日(火)
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「あだし」は「はかない」、「空しい」という意味で、「あだし」は「化」と書き、「生」が化して「死」となり、この世に再び生まれ化る事や、極楽浄土に往来する願いなどを意図している。
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上り参道に期待感を膨らませる紅葉がある。境内の石仏・石塔は、あだしの一帯に葬られた人々の墓で、何百年という歳月を経て無縁仏となり散乱埋没していたものを集めたそうな。
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境内には石仏・石塔が多いので、部分部分は写真撮影禁止となっている。仏像は写真撮影禁止などが多いが、ここは仏像よりも墓などを大事にしていると思われ、意外なところに撮影禁止の指示がある。
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仏舎利塔、お迎え地蔵の後に本堂。竹林を抜けると六面体地蔵に到着する。ここが一番上になり、そこから戻ると石仏・石塔になる。苔と紅葉と石仏のコントラストが素晴らしい!!
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本堂は運慶の長男坊である湛慶作とされる「阿弥陀如来坐像」である。正直、湛慶は疑わしいと思った。特に顔が運慶工房の如来ではなかったので。ただ、素晴らしい美仏なのは間違いない。
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本堂左に向かうと竹林に入る。いや〜ええ感じですね。
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六道の地蔵菩薩石仏がある。持物がそれぞれ違うんですよね〜。水をかけてお祈りするそうです。って不動明王ってこの手のものが多いですよね。
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8000もの石仏石塔は、化野一帯に葬られた人々の墓で、世の無常を示す吉田兼好の随筆『徒然草』にも「あだし野の露消ゆるときなく、鳥部山の煙立ち去らでのみ、住み果つるならひならば、いかにもののあはれもなからん。世は定めなきこそいみじけれ」と記す。
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全国唯一の繭人形専門店。企画・製作・販売・教室を行っている。アトリエではまゆ人形を実際に作る事のできる「人形塾」が開かれる。
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ネット販売もしているようですね。
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嵐山周辺に多い「苔寺」のひとつで、紅葉でも有名で、この日も人は多かった。台風の影響で日が差すようになり、若干、苔の良さが落ちたという人がいる。
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本堂に入ると解説してあるが、この寺は 『平家物語』に登場し、「平清盛に寵愛された白拍子・祇王が、清盛の心変わりによって都を追われ、母と妹とともに出家・入寺した悲恋の尼寺」だそうな。
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鎌倉時代になると、良鎮により、「往生院(おうじょういん)」という寺が創建され、祇王寺も塔頭の位置づけになったそうな。その後、往生院はなくなり今に至る。とはならず、明治の廃仏毀釈の影響か、ここも廃寺になる。仏像は大覚寺に保管されたが、大覚寺によって再建された。そのため、真言宗大覚寺派の寺院となっている。なるほど大覚寺との共通券が売られているのは、そういうことだ。
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本堂前にツクバイがあった。寺の十八番(おはこ)!ツクバイとモミジですね。得意技の18番ですが、これ仏教用語なんですよね〜。
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本堂と思っていたが「草庵」としている。ここには吉野窓がある。窓の外には季節の草花が植えられるそうな。時間帯によって影が虹のように見えることから「虹の窓」とも呼ばれているそうです。
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祇王寺横ですね。
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有智子内親王(うちこないしんのう)は、第52代嵯峨天皇の第8皇女 。落柿舎隣にあるので二尊院と常寂光寺の途中にあるのでお見逃しなく!
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本尊に「釈迦如来立像」と「阿弥陀如来立像」の二尊を祀るので、二尊院とする。応仁・文明の乱のあと法然の弟子・湛空が再興。総門は伏見城の遺構と伝える薬医門で、広い参道は「紅葉の馬場」と呼ばれる紅葉の名所。二尊院の「紅葉の馬場」は、総門入口から約200mほどまっすぐ本堂の白塀に向かって続き、左右の紅葉を楽しむ。
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以前は紅葉全盛前に参拝したが、今回は見ごろで参拝。平日にもかかわらず、人が多かったですね。
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参道の緩やかなのぼり階段ですね。ここで写真を撮る人が多かったですね。
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二尊院紅葉
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二尊院紅葉
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二尊院境内。
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二尊院境内。
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二尊院本堂内庭園。
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二尊院本堂内庭園。
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二尊院本堂横。
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2021年の紅葉最盛期は19日から25日の間でしょうと寺の人は言うが攻めてみた。山門から仁王門、そして石段を過ぎたところ、本堂のそばにある庭園は人気のビューポイント。
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常寂光寺(京都市右京区)
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常寂光寺(京都市右京区)
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常寂光寺(京都市右京区)
- 3日目2021年11月17日(水)
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拝観時間は9:00〜16:00。年中無休参道は350から400段ほどの石段なので歩きやすい靴でいくべし。924メートルの愛宕山系・高雄山の中腹に位置する山岳寺院で紅葉の名所!のぼる事、10分余り。息を切らせながら上を見上げると立派な山門が見えるはずだが2021年は修理中ですね。
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仁王門を入り右側にある書院奥にある「和気公霊廟(れいびょう)」は昭和初期建立だが、和気清麻呂を祀った「護王神社」の跡地。そう「護王神社」は、現在、京都御所横にありますが、ここが元宮です。
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神護寺では毎月1回の割合で明王堂にて参拝者向けに無料で「護摩供養」を実施する。不動明王像の前でご住職が自ら護摩木の焚き上げを行います。読経の中でそれぞれの祈願をしてみましょう。元々明王堂にあった不動明王像は現在は成田山新勝寺のご本尊であること。なぜ関東にあるのか?は、平安中期に起きた平将門の乱を平定する際に神護寺に安置されていた不動明王を奉じて(下総国で)不動護摩儀式を行い、その法力により乱を平定できたこと。乱の平定後に明王像を持ち帰ろうとしたが「不動」にして、その地から一歩も動かなくなり持ち帰る事を諦めたことが聞ける。
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三尾のうち高雄にあたる真言宗の別格本山。この地にあった高雄山寺と和気清麻呂が建立した神願寺と延暦寺を合併し空海が入寺した歴史がある寺。東寺、高野山金剛峯寺と相当の真言宗寺院。最澄(伝教大師)と空海(弘法大師)によって日本の密教が誕生した地で、正式な寺号は「神護国祚真言寺(じんごこくそしんごんじ)」だそうな。
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金堂。建築年代は比較的新しく1934年のもの。中は撮影禁止ながら、須弥壇中央の厨子に本尊薬師如来立像@国宝を安置し、左右に日光・月光菩薩立像@重文と十二神将立像、左右端に四天王立像を安置している。
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金堂からの写真。
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かわら投げ周辺。お茶屋とトイレもあります。そうそ、かわら投げは貸し切りでした。HPでは9:00から参拝開始だが、8:30ぐらいに入れましたね。
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大師堂。
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大師堂から金堂です。
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ラストは境内。
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400段の階段を下ります。この後、多くの小学生か中学生が登場!なるほど高山寺駐車場から歩いてきたな・・。ということで、HPには9:00からですが、8:30には入れましたね。その時間帯は4組ぐらいで、ここを去るころには、京都からバスの人やホテルで泊まっていた年配の方や修学旅行生が続々とやってきて、賑やかになってきました。
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「硯石亭(すずりいしてい)」は、神護寺周辺の自然が満喫できる茶店。名物は、自家製小倉餡で道明寺餅を包んだ「もみじ餅」。甘酒も飲む人が多いようで、こちらも注文。
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京都市右京区梅ヶ畑槇尾町1。三尾のうち、槙尾(まきのお)に当たる真言宗大覚寺派の寺院。空海の甥・智泉が神護寺の別院として建立したと伝える。堂舎は徳川綱吉に生母である桂昌院が元禄年間に寄進したもので、本尊の釈迦如来像は清涼寺式如来像で伝運慶作とか。。。
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拝観時間は9:00〜16:00。使ったお金が倍になって返って来る「倍返りお守り」がある。これって、昔からなのかな・・と疑ってみる。
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紅葉シーズンでは、客殿で抹茶と茶菓子を楽しむことができる。本堂には小さめの「清涼寺式釈迦如来立像@重文」と「千手観音立像@重文」、玉眼キラリで大きいサイズの「愛染明王坐像」「千手観音立像@重文」などの仏像も見どころ。
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神護寺から清滝川を見ながら15分でここに着く。弘法大師の高弟・智泉大徳によって神護寺の別院として開創。本尊の釈迦如来立像は鎌倉時代に仏師・運慶によって彫られた(とのこと)。高雄山、栂尾山とともに三尾の一つ、紅葉の名所でこの時期は入山料が必要。名勝庭園「蓬莱庭」は薬師如来・日光・月光の三尊仏をあらわす立石と十二神将等をあらわす石組があり、心字池には鶴島と亀島カメがある。
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アメリカCNNで「Japan’s Most Beautiful places」にも選出されている。西明寺は貴重な仏像を持ち11月1日〜30日は本堂@国宝の仏像が特別公開中。徳川5代将軍綱吉の生母・桂昌院の寄進によって建てられた表門があり、桂昌院は現在の本堂も寄進されたと伝わる。元禄時代造営の聖天堂には、秘仏・歓喜天が祀られているそうな。
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西明寺は境内がコンパクトなのでお堂からの紅葉写真が良い感じ。
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表参道の橋の上から神護寺方面の写真。
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京都府京都市右京区梅ヶ畑栂尾町8。8:30から拝観可能だが、紅葉時期は8:00には駐車場に止めるのが良いと言われたので7:50に着いたが一番乗りだった(笑)。紅葉時期は石水院とは別に駐車場と入山料が必要になる。国宝「鳥獣人物戯画」を所蔵することで知られる世界遺産。まずは「石水院@国宝」に行くと、欄間には明治期住職と交流があったという富岡鉄斎筆「石水院」横額がかかっている。「廂(ひさし)の間」が人気で、落板敷の中央には木像の善財童子の姿があり、光と影のコントラストが美しい風景です。石水院・廂の間で紅葉をバックに善財童子がビューポイント。
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石水院@国宝。開山堂を彩る紅葉も美しく、侘寂(わびさび)の世界はここ。紅葉を愛でたあとは抹茶でひとやすみも可能。お菓子は下鴨にあるあずき処・宝泉堂の「栂の月」です。ちなみに高山寺は日本ではじめてお茶が作られたとされる場所なんですよね。
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石水院@国宝。数分後にワイワイ私語が聞こえる・・。団体客参上!!こうなったら写真はあきらめて退散するしかない(笑)。数名「ふーん」「ここだけ?」とか言っていたが、見るポイントそこじゃないんですよね。。。
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石水院@国宝。チーム文殊菩薩の先鋒「善財童子」の方には苔むした庭園が見どころ。入り口側からの写真が有名ですよね。みんな撮りたがるが人が入るんですよね〜。
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世界遺産・高山寺を開山した「明恵上人」を祀る。侮るなかれ堂内には鎌倉時代の「明恵上人坐像@重文」が安置されている。この上人は和歌山県有田郡出身で平家一門で幼い時に両親を亡くし、阿弥陀信仰を極めにかかる。東大寺で修業したが教義に捉われない僧として生涯を貫いたそうな。石水院で団体客に説明をしていた寺の人が熱く語っているのを思い出した。
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室町時代に焼失し、江戸時代に仁和寺のお堂を移築したもの。内部には釈迦如来坐像が安置されており、窓から見れるのですが、頭の部分は布で見れないようにしてある。
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岩戸落葉神社
山城国葛野郡の式内社「堕川神社」に比定される神社で、源氏物語の落葉姫ゆかりの神社。朱色の鳥居、扁額は「東郷平八郎」書とのこと。鳥居をくぐり、正面が拝殿で、「岩戸社」と「落葉社」の本殿がある。ここから惟喬親王が晩年の余生を過ごしたとされる大森へと行くことができる玄関口。見る者を圧倒する大銀杏は、境内を埋め尽くす銀杏の落ち葉で知られている。大銀杏の樹齢は400年とも言われる立派な木。落葉社の由来は、延喜式の神名帳に載る「堕川(おちかわ)社」であるとする説がひとつ。堕川は落川で、小野郷がいくつもの川が合わさり流れゆく場所にあるためとされている。一方で、源氏物語に登場する落葉の宮が小野の郷に隠棲したからだとする説もある。
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岩戸落葉神社
彌都波能賣神(みづはのめ)、稚日女神(わかひめ)、瀬織津姫神(せおりつひめ)の3柱の女神を祀る岩戸社と、源氏物語に登場する落葉姫命(おちばひめのみこと)を祀る落葉社の二社が、鳥居と拝殿を共有する神社。
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天戸落葉神社
境内には四本の銀杏の巨木がそびえ立ち、晩秋ともなるとまばゆいばかりに色づきく。風が吹くたびにイチョウが降ってくる。ちなみに、稚日女神はアマテラスの妹でスサノオの悪戯!?でお亡くなりになる。怒りに震える姉アマテラスは岩戸に隠れ、この世から光が失われる。これが「天の岩戸」神話ですね。
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天戸落葉神社
落葉姫命は『源氏物語』に登場する、朱雀院女二の宮(落葉の宮)のこと。全くの架空の人物であるが、物語では夫の柏木が亡くなった後に、この小野郷に母と共に隠棲する設定となっており、その縁でいつしか落葉社の名と共に祭神として祀られるようになったのであろうと推察される。
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空海が神護寺の鎮守として自ら描いた僧形の八幡神像を祭神とする八幡宮。本殿内陣の天井は「花の天井」は44面の極彩色の花の絵が描かれ、毎年春と秋に公開。2021年は800円の拝観料となっていた。ただ、40分ほど宮司からの話がいろいろ聞ける。ちなみに「大福茶」付き!だが、お菓子「大福」ではないので要注意だ!?私たち夫婦はお腹減ったな〜という状況で、二人して「大福」食べられる!800円!という話をしたが、受付の方に「大福餅」ではないと一蹴されました(笑)。
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平岡八幡宮
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平岡八幡宮
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平岡八幡宮
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平岡八幡宮
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平岡八幡宮
- 4日目2021年11月18日(木)
◆京都右京K北D◆紅葉!神護寺・西明寺・高山寺と嵐山・嵯峨野
1日目の旅ルート
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